大学生が読んでみたら面白そうな本を紹介するブログ

「読書はきっと人間力を向上させる」と自己暗示を掛けながら読書に励む大学生が、読了書を書評を模して紹介します。

2016-01-01から1年間の記事一覧

『多数決を疑う―社会的選択論とは何か』 坂井豊貴著 岩波新書

今回読んだ本はこちら。 もともと投票や選挙といった分野には興味があったので、Amazonを徘徊していたら出てきたのでポチり。理詰めと言えば理詰めな内容だけれど、比較的軽いので、勢いでサーッと読める。 本書の主題は、そのまま、「多数決を疑う」ことで…

『江戸時代』 大石慎三郎著 中公新書

唐突に江戸時代に興味が湧いたので、「中公なら、まあ、ありっしょ」と内容も特に確認せずにポチり。羅列的に歴史を述べる本かと思いきや、テーマごとに、江戸時代を象徴する制度や文化について解説されている。 著者の述べる江戸時代の特徴、その大枠二つは…

『知っておきたい日本の神話』 瓜生中著 角川ソフィア文庫

誰に向かって書いてるのかがよく分からないせいで、随分書きにくい。ので、あくまで自分のメモ程度のつもりで。。。笑 なぜこの本を読んだのかといえば、神だの仏だのに関しての知識があまりにも無いので、幾らか補っておきたいと考えたためである。そんなわ…

『心と脳―認知科学入門』安西祐一郎著 岩波新書

この本を読もうと思ったきっかけは、大学のメディア論の授業。メディア論の教科書の中で脳の構造についての記述があり、「脳について勉強したら色々応用が効くのではないか」と淡い期待を込めて購入し、読み始めた。 メディア論の授業で触れた脳の分析では、…

『旅の流儀』玉村豊男著 中公新書

裏で内容の重い本を読んでいるので、軽い本をさらっと読了。 玉村豊男氏の『旅の流儀』。 他で連載していたエッセイを再編したものらしく、サクッと読める。 旅というのは、誰と行こうとどこに行こうと、必ず一人称視点で進む。また、例え複数人で旅に赴いた…

『暁の寺-豊饒の海・第三巻-』三島由紀夫著 新潮文庫

三島の作品に触れるのはこれで漸く7作目。今回読んだのは、豊饒の海の三巻目にあたる『暁の寺』である。 転生を軸に進むこの『豊饒の海』シリーズであるが、本作は特に、人間の「恥」、そしてその対義にある「誉れ」に焦点が置かれているよう私には感じられ…

『読書力』齋藤孝著 岩波新書

書評を書く場所を何処かに作りたく、このブログを立ち上げました。 ーーーーーーーーーー 記念すべき1冊目は、『声に出して読みたい日本語』で有名な齋藤孝氏の著書、『読書力』。 斎藤氏は、日本人の読書力を、ただ単に文化というだけでなく、日本経済の一…